誘惑のクラン(血族)
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2階の美菜の部屋に行くと、ベッドで眠る美菜の傍に碧羽がいた。
「美菜……」
タオルケットから出ている腕に包帯が巻かれ、顔や露出している肌にかすり傷が見られるが思ったより外傷がなく璃子はホッとした。
「薬で眠らせてあるんだ」
碧羽が言う。
「碧羽くんは……血、大丈夫なの?」
この部屋に入った途端に、美菜の血が鼻につく。途端に、喉が渇いたような症状。
これがヴァンパイアになる一歩手前なのだろうか。自分が血を飲むなんて信じられない。
平然とした表情の碧羽に、璃子は思わず聞いていた。
「記憶が戻ったんだね?」
2階の美菜の部屋に行くと、ベッドで眠る美菜の傍に碧羽がいた。
「美菜……」
タオルケットから出ている腕に包帯が巻かれ、顔や露出している肌にかすり傷が見られるが思ったより外傷がなく璃子はホッとした。
「薬で眠らせてあるんだ」
碧羽が言う。
「碧羽くんは……血、大丈夫なの?」
この部屋に入った途端に、美菜の血が鼻につく。途端に、喉が渇いたような症状。
これがヴァンパイアになる一歩手前なのだろうか。自分が血を飲むなんて信じられない。
平然とした表情の碧羽に、璃子は思わず聞いていた。
「記憶が戻ったんだね?」