誘惑のクラン(血族)
「優真さん……?」


優真はその先を言えなかった。


璃子を愛する感情は無いが、身体の隅々を堪能したいと言い怖がらせたくない。


「君の覚醒が待ち遠しい」


それは本当のことだ。


そして覚醒の邪魔が入らないうちに、璃子をヴァンパイアにさせたかった。


自分は璃子と言う存在を利用しているのかもしれない。


長と言う地位に興味がないせいで。


「さあ、食べよう」


璃子は優真に習って、フォークとナイフを手にする。


璃子の気持ちは複雑に揺れ動いていたが、優真は博識で話題も楽しく話に聞き入ってしまう。





< 197 / 356 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop