誘惑のクラン(血族)
プロローグ


窓辺に佇むすらりとした長身の青年。


窓の向こうは闇に包まれ、不気味なくらいに静寂している。


窓に面影を重ねるのは昔愛した女性。


沙耶、僕はどうしたらいいんだ……?


青年がこれほど悩むのは20年ぶりだった。


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