誘惑のクラン(血族)
柔らかいキスに璃子は優真の唇を求めてしまう。


重なる唇。


優真の舌が璃子の唇の輪郭を舐めては啄むように動く。


「んっ……」


半ば開いた唇から舌を入り込ませ、口腔を堪能し始めると、璃子の身体は熱を帯び、足は小刻みに震え立っていられなくなり優真の腕にしがみつく。


璃子ちゃんの反応が可愛くて、もっと先へ進みたくなる。


優真は璃子の身体を抱き上げた。


自分のベッドに横たわらせると、璃子の額に唇を落とし離れた。


「今はその時じゃない……君を抱くのはまだ……」


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