誘惑のクラン(血族)
双子だが、音羽の方は喜怒哀楽の感情は碧羽ほど持ち合わせていない。
「……優真さん、神経がたっていたみたいだけれど、お客様って……」
「兄さんの感情がわかるなんて、璃子さんすごいな」
兄さんは人の前で、心の中を表面に出さない。
微妙な感情が彼女にわかるようだ。
「もう! 碧羽くんはからかってばかりいるんだから」
璃子の恥ずかしがる反応に、碧羽がクスッと笑った。
その時、窓の方から木がきしむ音がした。
ギギギギギ――――。
その音に璃子は心臓をドキリとさせ、飛び跳ねるように立ち上がった。
「……優真さん、神経がたっていたみたいだけれど、お客様って……」
「兄さんの感情がわかるなんて、璃子さんすごいな」
兄さんは人の前で、心の中を表面に出さない。
微妙な感情が彼女にわかるようだ。
「もう! 碧羽くんはからかってばかりいるんだから」
璃子の恥ずかしがる反応に、碧羽がクスッと笑った。
その時、窓の方から木がきしむ音がした。
ギギギギギ――――。
その音に璃子は心臓をドキリとさせ、飛び跳ねるように立ち上がった。