誘惑のクラン(血族)
長の気配が完全に別荘から離れた。


その途端に、別の強い気配に優真は娯楽室に向かった。


うかつだった。


尚哉が来るとは……。


優真は娯楽室のドアを乱暴に開けた。


「璃子ちゃん!」


「優真さん……」


優真の予想に反して、3人はソファに座わり、璃子は危険な目に合っていなかった。


「なんだ? 優真。小娘が俺に襲われているとでも思ったか?」


優真に一泡吹かせたことで、ニヤニヤと口元を緩ませ愉快そうな尚哉だ。


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