誘惑のクラン(血族)
「だ、大丈夫です。お腹が空きすぎちゃったみたいです」


「レストランはこの先だよ。行こう」


優真は微笑むと、璃子を引き寄せ歩き始めた。


今は……人間である自分を楽しもう……。


璃子はレストランに向かいながら考えた。


ウエイターに案内されたのは個室の部屋だった。


注文を聞いたウエイターが出て行くと、璃子は口を開いた。


「どうして個室なんですか?」


「万が一のことが起こった時の為にね」

万が一……私の覚醒のことを言っているのだろう。


< 231 / 356 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop