誘惑のクラン(血族)
「時々、人間の血を飲ませてもらっている」


「……それは女性?」


優真さんが吸血する女性に嫉妬してしまう。


「男性よりも女性の血の方が美味しいよ」


「……私、まだ人間ですよね? 私の血を飲んでください」


「血を吸われると、かなり体力が落ちる。今の君の状態で飲むわけにはいかないよ」


覚醒時に必要なのは体力、気力、そして優真の純血種の血だ。


「……でも、優真さんが……他の女性の血を吸うのは嫌なんです……」


つい心の中で思っていたことを言ってしまった。


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