誘惑のクラン(血族)
「ふたりに会いに行くの? 危険じゃない?」


「呼んでも来ないさ。大丈夫だ。私に勝てないことぐらい彼らにもわかっている」


純血種は半純血種とて敵う相手ではない。




優真は出掛ける前に璃子の部屋に向かった。


璃子の部屋の前に立つが、気配がない。


優真は美菜の部屋をノックして入った。


美菜は眠っており、璃子はすぐ近くのソファで膝を抱えて座っていた。


ドアが開くと同時に顔を上げたのだろう。


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