誘惑のクラン(血族)
右足に強烈な痛みに優真の動きが止まる。


そこへ崇が優真の左足を蹴り上げ、バランスを失い床に倒される。


あっという間に全身を何人ものヴァンパイアに押さえつけられ、優真は身動きが出来なくなった。


「くっ……」


優真は荒く息を吐く。


「ようやく静かにさせることが出来ます。手荒な真似をしたことをお許しください」


崇は人間に合図すると、彼らは銀の手錠を両手首にはめた。


「ぐっ!……」


銀はヴァンパイアにとって恐れる武器。


両手首に焼けるような強烈な痛みを感じ優真は呻く。


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