誘惑のクラン(血族)
「大丈夫ですか?」


「は、はい……すみません」


「八条、よく焼いてきてくれ」


側に控えていた男性、八条に優真は言いつける。


レア肉は苦手の麻衣は優真の心遣いが嬉しかった。


「すみません。ありがとうございます」


戻ってきたステーキはしっかり焼かれていたが、口の中に入れると蕩けるくらい美味しく感じたお肉だった。


食事が終わると、美菜は眠くて仕方ないようで、あくびをかみ殺しながら部屋に引き上げた。


一日、運転していたから疲れちゃったんだね。



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