誘惑のクラン(血族)
俺を指示するヴァンパイアなど一つの街が出来るほどいる。


心の中が孤独なのだ。


優真、お前も孤独だったのか?


だからこの娘を妻にしてもいいと考えたのか?


この娘を助けたい。


どっちにしろ万が一、殺されてしまえば長の地位などないものだ。


「どうする?」


尚哉の問いかけに、璃子は振り絞るように頭を振った。


「……お願い……です……向こうへ……行って……」


「俺が嫌だって?」


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