誘惑のクラン(血族)
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璃子は激しい物音に目を覚ました。


その光景にあ然となる。


目の前で尚哉が戦っている。


激しい物音は人が木壁にぶつかる音だったようだ。


「きゃっ!」


意識を失った人が璃子に向かって滑り込んできた。


「ああ、起きたか!」


尚哉はちらりと後ろを見る。


「こんな状態だ。自分で自分の身を守れ」


次から次へとナイフで襲いかかる人間を尚哉は蹴り上げ防いでいる。


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