誘惑のクラン(血族)
******
カーテンが引かれた暗い部屋。
ソファに璃子を座らせた優真は後ろに回り込み髪に触れる。
血が付着している髪を慎重にかき分け、傷口を見る為だ。
優真の切れ長の目が大きくなる。
傷口はほとんど見えないくらいに小さくなっていた。
「もう治っているよ」
教会を出てまだ10分も経っていない。
これほど治癒が早いことに舌を巻く。
まさか……?
璃子のニューボーン化が正常に見えるのも疑惑のひとつだ。
カーテンが引かれた暗い部屋。
ソファに璃子を座らせた優真は後ろに回り込み髪に触れる。
血が付着している髪を慎重にかき分け、傷口を見る為だ。
優真の切れ長の目が大きくなる。
傷口はほとんど見えないくらいに小さくなっていた。
「もう治っているよ」
教会を出てまだ10分も経っていない。
これほど治癒が早いことに舌を巻く。
まさか……?
璃子のニューボーン化が正常に見えるのも疑惑のひとつだ。