誘惑のクラン(血族)
「もちろんだ。彼女を妻にするのは私だ」


「優真、残念だが俺も彼女を妻にしたいと思ったんだ」


「なんだと!?」


冗談なのか、本気なのか。


優真は見極めようと尚哉をじっと見つめた。


「覚醒したばかりのヴァンパイア。それに今時でバージン。珍しいよな。これからいろいろと教えていくのが楽しそうじゃないか」


着替え終わった尚哉は璃子が座っていた場所にドカッと腰掛ける。


「ふざけるな!」


優真は座った尚哉の胸ぐらを乱暴に掴む。


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