誘惑のクラン(血族)
明るい笑みは部屋に璃子の姿が見えずに真顔になる。


「璃子さんは?」


「無事だ。シャワーを浴びている」


優真は碧羽に近づき、ねぎらうように肩に手を置く。


碧羽はホッと安堵し、肩の力が抜ける。


「そう……良かった……」


「碧羽、璃子ちゃんを守ってくれて感謝している」


優真はドアの前に立っている彰に視線を移した。


「彰、君にも感謝している」


彰は頭を下げる。



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