誘惑のクラン(血族)
「尚哉……」


非情な考え方の以前と変わり、この数時間で尚哉の考えは180度変えたようだ。


「……わかった」


気をつけろとは言わない。


心配の言葉を口にすれば尚哉は鼻でせせら笑うだろう。


尚哉はドアに向かい背中を向けたまま手を軽く上げて出て行った。


「なんか尚哉様、変わった……」


碧羽は信じられないように呟いた。


「お前たちもシャワーを浴びて休んでくれ」


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