誘惑のクラン(血族)
「優真さん……」


璃子は呆然となった。


今の話……ほんと?


「君のことを思うと、胸が熱くなりドキドキする。これは初めての経験なんだ。これが愛と言うのだろう?」


璃子は信じられない思いでコクッと頷く。


「愛している。私の妻になって永遠に……時が私達をわかつまで傍にいて欲しい」


優真さんが私を愛してくれている?


私を……。


「優真さん!」


璃子は優真の首に腕を回し、ぎゅっと抱きついた。


「本当に……本当に……いいんですね?」


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