誘惑のクラン(血族)
「親友を失ったが、もっと長く時を一緒に過ごす私がいる。これからは君が寂しいと思わないように努力するよ」


「優真さん……」


この時思った。


お母さんが優真さんと一緒にならなくて良かったと。


優真さんを知るたびに、どんどん好きになっていく。


「優真さん、別荘に帰りたい」


「ドライブでもと思ったけど、いいのかい?」


優真さんの手には車のキーが握られている。


「うん」


「じゃあ、行こうか」


優真は璃子の肩をそっと抱き寄せるとゆっくりと歩き出した。



END



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