誘惑のクラン(血族)
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しばらくヴァンパイアから離れた世間話をしていると、柱時計が12時の鐘を鳴らした。
聞きなれない少し薄気味悪い「ボーン、ボーン」と言う音に、璃子はビクッと全身を震わせた。
「びっくりした!……あ、もうこんな時間! 今日は本当にありがとうございました」
「では休もうか。話し相手になってくれてありがとう。璃子ちゃん」
今まで呼ばれていた璃子さんから、親しそうな響きの璃子ちゃんと呼ばれ、頬がポッと赤くなる。
「とんでもないです。私の方こそ遅くまで。楽しかったです」
優真の部屋は1階にあり、璃子はホールで別れた。
しばらくヴァンパイアから離れた世間話をしていると、柱時計が12時の鐘を鳴らした。
聞きなれない少し薄気味悪い「ボーン、ボーン」と言う音に、璃子はビクッと全身を震わせた。
「びっくりした!……あ、もうこんな時間! 今日は本当にありがとうございました」
「では休もうか。話し相手になってくれてありがとう。璃子ちゃん」
今まで呼ばれていた璃子さんから、親しそうな響きの璃子ちゃんと呼ばれ、頬がポッと赤くなる。
「とんでもないです。私の方こそ遅くまで。楽しかったです」
優真の部屋は1階にあり、璃子はホールで別れた。