誘惑のクラン(血族)
あと3日間も迷惑をかけるわけにはいかない。


「遠慮することはない。夏季休暇だけど、3人で退屈していた所なんだ」


優真はふっと微笑みを漏らす。


「そうだよ、修理費がかかるからペンションやホテルでなんて泊まっていられないよ。お言葉に甘えようよ」


美菜にも言われてしまう。


なんだか不思議。美菜は人に迷惑をかけるのが嫌いだけれど、ここへきて人が変わったような感じを受ける。


あ、そうか……ここに居れば、カッコいい碧羽くんとお話が出来るからかな。


「じゃあ、お言葉に甘えてしまいますね。よろしくお願いします」


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