誘惑のクラン(血族)

魅力

砂利の多い地面に膝をつきかけた所を、力強い腕に身体を支えられた。


「ぁ、ありがとうございます」


「大丈夫?」


「はい。大丈夫です」


返事をして自分の足で立つと、右足首に痛みがズキッと走った。


「いたっ!」


体重がかけられず、身体がまた倒れそうになったところをまた支えられる。


「捻挫したかもしれないね」


不意に璃子の身体がふわっと浮いた。


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