誘惑のクラン(血族)
「パスタはお好きではないですか?」
璃子のほとんど残っている皿を見た優真が聞いてくる。
「い、いいえ……」
璃子が口ごもるのを見て美菜が口を開く。
「璃子はトマトソースのパスタ大好きなのに。どうしたの? 美味しいよ?」
「う、うん……」
璃子はフォークとスプーンを持った。
その時、パリーンとグラスが割れる音がし、いっせいに音がした方へ目が行く。
碧羽だ。
手を滑らせてグラスを床に落としてしまったよう。
璃子のほとんど残っている皿を見た優真が聞いてくる。
「い、いいえ……」
璃子が口ごもるのを見て美菜が口を開く。
「璃子はトマトソースのパスタ大好きなのに。どうしたの? 美味しいよ?」
「う、うん……」
璃子はフォークとスプーンを持った。
その時、パリーンとグラスが割れる音がし、いっせいに音がした方へ目が行く。
碧羽だ。
手を滑らせてグラスを床に落としてしまったよう。