誘惑のクラン(血族)
「優真さんが付いていてくれたんですか?」


美菜がいてくれれば良かったのに。


「ふたりとも心配していたけれど、僕が付いているから大丈夫だと言ったんだ」


やっぱり寝ている姿を見られちゃったんだ。


恥ずかしい……。


「君は――」


優真は言いかけて突然立ち上がった。


眉間に皺を寄せて険しい表情。


そこへ玄関のチャイム音が鳴った。


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