誘惑のクラン(血族)
「なんで心配するの? 家の中に招いたってことは友人なんでしょ? 私がため息を吐いた理由はあの場にいたかったなって思ったから。全員美形ってすごいじゃない?」


美菜の面食いは昔からだった。


確かに優真さんをはじめ、さっきの人たちも整った顔をしていた。


だけど……聞こえたのは空耳?


『美味しそうなエサ』って聞こえたんだけれど……。


優真さんも慌てていたみたいで……。


「さすが芸能事務所を経営するだけあるよね~」


さきほどのことを考えていると、美菜の声。


「そうだね。優真さんの事務所に所属しているタレントさんかもね」


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