キミがいれば

「マネ、募集してんだろ？ってか昨日来たじゃん」
「はー？あれは女の内に入んねえよ！」

うーん…。
まぁ新太郎の言い分にも納得出来るっちゃ出来る。

昨日、マネ希望で見学しに来た子は…一人はデブ。もう一人はいかにも…腐女子。

デブは動けないだろと批判され、腐女子は襲われそうだとか陰口言ってたな。

こいつ等…多分こんなんじゃ彼女なんか出来ないな。

俺も人の事、言えないけど…。

「新太郎！俺ちょっと桜井に用事」
「おー分かった」

ちょっとの間、新太郎にバスケ部を任せ、俺は職員室で優雅にコーヒーを飲んでるであろう桜井に用事があった。

それはもう少しで始まる、インターハイ予選の事。

俺達は勝ちたい気持ちが大きい。
だから、桜井に練習試合や。練習時間を増やしてもらっていた。