キミがいれば
「あー」
「どうした?おーい、雅也?」
「新太郎…俺、明日から弁当男子だよ」
「は?何言ってんの?」

新太郎には今日の出来事を話すか話さないか、迷ったが、先生関連だし言わないでおいた。
信用してないわけじゃないけど、バレたらヤバそうだし。

まあ俺は一切の責任は負いませんがー。

「パン…全制覇…さようなら…」
「大丈夫か?」

今日は家に帰ったら寝よう。
色んな事がありすぎて整理出来てない…。

バスケも集中できなそうだな。

俺…自分で言うのもなんだけど…災難だ。

可愛い顔して実は腹黒いんじゃねーの、あの先生。

弁当に毒仕込まれてたら…俺…終わった。

インターハイどころじゃなくなる。

神様…どうか命だけは…。

って何言ってんだ俺。
バカだな。

「まーさーやー」
「…ん?」
「起きろ!」

俺、頭痛いんですけど…。
< 29 / 66 >

この作品をシェア

pagetop