キミがいれば
光輝君、ホントに優しいな…。
モテるはずなのに。

実は元カノの事、引きずってるとか?
実はBLとか?

それはさすがに無いか…。

最近の俺…妄想激しいな。
直さねーと。
ヤバいところまでいきそうだ。

「よかったら、俺ん家来る?」
「え?光輝君って一人暮らし?」
「ううん、違う。けど心配だし」

なんて優しいんだ。
天使を上回る程に。

「…迷惑じゃない?」
「迷惑じゃないよー。来る?」
「…行きます」
「じゃ、まず、雅也ん家、寄って着替え持って来いよ」

今日だけは光輝君の言葉に甘えた。

「帰るぞー」

そう言って車のキーを指でならす光輝君。
その姿が眩しいくらいに輝いていた。

かっけーな…。
俺もこんな人になりたい。

前から思ってたけど、今日でもっとそう思った。
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