キミがいれば
何…?
光輝君に興味あんの?

「町口光輝。ちなみに24歳。先生と同じですよ」

俺は見逃さなかった。
先生の顔が引きつったこと。

光輝君の名前に反応したこと。

二人は知り合い?
それとも先生が一方的にしってるだけ?

「そう…教えてくれてありがと」
「…知ってんの?光輝君の事」

なぁ。どうなんだよ。

「それは…」

キーンコーンカーンコーン

一番聞きたい返事の途中でチャイムが鳴った。
いいところだったのに。

マジ、ついてない。

「さぁ、授業が始まるわよ」

この時は「静香」という名前が似合ってる気がした。
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