キミがいれば
明日はお隣の工業高校と練習試合。

たたが練習。
されど練習。

練習だとしても負けたくない。

それは選手として、キャプテンとして…男として、当たり前の事。

俺はプライドは高くはない。
どっちかっていうと、断然低い。

だからこんなにも熱くなれるものはバスケのみ。

もうちょっと勉強にも熱くなれと担任によく注意を受けることもしばしばだが…。

今年で…最後。
ずっとこの学校で、体育館で、皆と笑ってバスケしていたい。

でもいつかやってくる。
終わりと、別れの日が。

認めたくない思いも多少ある。

俺達には…前に進むという選択肢しかないのかもしれない。

立ち止まったとしても…前に進むしかない。

夢に向かって…。

俺の今の夢はバスケ部全員で、笑って夢の舞台に立つ事。
インターハイ。
その言葉の重さを背負いながら。
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