キミがいれば
俺は女にさほど興味はないけど…。

新太郎は…興味深々だもんな。

「顧問に頼んでみるか?」
「マジ!?俺も一緒に頼みにいくよ」

親友の頼みは断れない主義だから。
いつもまんまと騙される。こいつに。


職員室に行くと慌ただしかった。

「何?なんかあんの?」
「は?雅也大丈夫かよ?」
「ん?」
「今日は入学式だろ?」

あー…。
そうだったかも。
忘れてた。

「興味ないし」
「可愛い子いるかなー」
「しらね」


俺は妄想を膨らます新太郎を置いて、バスケ部の顧問の元へ向かった。
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