キミがいれば
入学式はどうにかして、眠い体を必死に起こしていた。

「やっと終わったな」

一時間という長い長い時間、眠気と戦った俺は勇者並みだ。

誰か褒めてくれ。

「可愛い子見つかったか?」
「う~ん。見た限りではいないかな…」

俺は起きている事でいっぱいいっぱいだったから、入学生なんか見ていない。

新太郎もどうやら可愛い子は見つかられなかったらしい。

「いねぇって。可愛い子なんか」
「雅也は夢がないな~」

は?
俺は、興味…ない…わけではないけど!!
高校卒業するまでは到底無理だろうな…恋とか。



放課後はバスケの時間だ。

そこまで強くはないが部員たちは皆、いい奴だし、バスケが大好きな奴が集まってる。

だから最高にこの時間は楽しいんだ。
< 7 / 66 >

この作品をシェア

pagetop