キミがいれば
誰にも邪魔されたくない。

「おーい、皆。集まれ!」

俺、キャプテンの言葉に部員たちは10秒も掛からず集まってきた。

部員たちは全部で20人程。
とても多いとは言えないが、俺からすると十分は人数だ。

「顧問からも許可が下りたので、マネージャを募集する事になった」
「マネ?」
「可愛い子限定でらしいが…」

可愛い子限定と言うと部員たちは喜び、跳ねた。

いまいち、跳ねる意味が分からんが。

「女子に、良かったら声かけといてくて」

ざわざわと体育館は騒がしくなっていく。

「二年の、あの子はどうですか?」
「誰?あの子って」


新太郎は輪中心になって語る。

事情聴取にしか見えない。
< 8 / 66 >

この作品をシェア

pagetop