僕らのプリンセス







「ここが生徒会専用の寮だよ、とは言っても…、夜勤の先生とかも使ったりするけどね。」

そう言われて案内されたのは、高等部の寮が立ち並ぶ敷地内の入り口付近だ。

広大な土地を有する樋ノ上学園、寮はその敷地内の西側に有り、西から順に

“中等部寮”
“高等部寮”
“大学部寮”

と並んでいて、その寮は各部ごとに高い塀で覆われている。
その各部の寮の敷地に入るには、警備員が常にいる入り口を通るしかないようだ。

生徒会専用の寮は、その寮の入り口を入ってすぐ右側にある。




「高等部寮の門限は21時、時間になったら強制的に門は閉まるから気を付けてね」


細かい説明を受けながら、私達は階段で二階に上がる。
エレベーターもちゃんとあるが、階段で上った方が早いらしい。



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