僕らのプリンセス
「落ち着いてなんかられないよ!!何、何なのこの学校!?」
先程見た光景が、脳裏に浮かび上がる。
「ぉ、男しか…っいないじゃないっ」
あの光景は、私から見たら正しく地獄絵図。
右見ても、左見ても、
視界にはいるのは“男”
この理事長室にたどり着くまで、いったいどれ程苦労したことか…
「ぉ…思い出しただけで嫌になる…」
「それはそうじゃろうの、昨年から共学になったんじゃから」
お茶をスズッと飲みながら、キッパリと言い切ったお祖父ちゃんを唖然として見つめる私。
「共学といっても…、女子生徒はお前を含めて二人しかおらん」
「ふっ…ふた、ふたっ?!」