僕らのプリンセス
開いた口が塞がらない。
「安心しなさい、クラスは一緒な筈じゃ……。…ぉお、もうこんな時間か、春風よクラスは確認したか?お前のクラスは1ーCじゃ。教室まで迷わないようにの!」
「………」
ペィッ
正しくそんな効果音が合うだろうか。
有無を言わせないかのように捲し立てるように言い切ると、お祖父ちゃんは私を理事長室から出した。
ピシャリッと閉められるドア。
そしてご丁寧にも鍵をかける音まで聞こえてくる。
「……」
私はガックリと肩を落とすと、意を決して教室へと向かった。
×―――×
ザワザワ…
「…っ」
1ーC、窓際から二列目後ろから三つ目の席。
「ぉぃ…ぁれ…」
「女の子?ここマジ共学だったんだな!」