絶対服従ゲーム!?

「むーちゃん、聞いてる?」

いきなり大きな声が耳元でする。

「えっ!? あ、きいてるっ
大丈夫だよ」

あわててその場を取り繕うように
言葉をのべ
わたわたと目の前で手を振る。
首も一緒に振りながら

「大丈夫だからね!」

なんて再び言った。

けど、
そんなことで誤魔化せるわけはなく
眉をしかめられた。


「絶対聞いてなかったでしょ」


図星をつかれなにも言えない。

言葉に詰まっていると
追い討ちをかけるようにして、

「ほらやっぱり、
むーちゃん最近変だよ」

りっちゃんから言われてしまう。
本当に 察しがいいこで
逆にそれが怖い。
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