Your Voice -同じ青空の下で-
「だから、誤解だっつーの」
「言い訳すんなよ!!」
あの二人はまだ言い合ってる…。
私が止めに入らなきゃ。
「楓香は何で泣いてたの?」
ドクン。遥くんのその一言に、私の動きが止まった。
「それに、俺らさぁ~楓香に聞きたいことあるし」
言う?それとも、言わない?
この人達になら言っても大丈夫だと思う。でも……。
ずっと、黙ったままの私に愁が、
「言いたくねぇなら、無理して言わなくてもいいんだぞ」
って、言ってくれた。
「ありがと…。いつか、言える日が来たら言うから。絶対───」