Your Voice -同じ青空の下で-


さっきからなんなんだ、こいつは。実の姉が今まで入院していたことも知らず、怒鳴りつけやがって。


若干、イラつきながら、今まで起こった事をすべて話した。


「Flashっていうバンド知ってるでしょ?そのバンドの人達が私がぶっ倒れたとこに丁度来て、私を病院まで運んでくれたの」


「えッ!?FlashってあのFlash?あの人気バンドグループの?」


まぁ…、驚くのも無理ないか。Flashってここの辺りじゃ有名人だし。まぁ、私の前所属していたColl Juvenileには及ばないけど。


「じゃあ、この二日間は病院で入院してたってことか?」


「うん、まぁ、そうゆうこと」


「んなら、せめて電話しろよ!!」


「だってケータイの充電切れてたんだもん」


「はぁ…、ったく、心配かけやがって」


翔太、すっごい口悪いけど、本気で心配してたんだろう。


昨日からカップ麺しか食べてない、ってことがゴミ箱見てすぐ分かった。


私って最低だ…。



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