Your Voice -同じ青空の下で-
「お腹、空いたでしょ?今日は、お父さんも帰ってくるし、夕ご飯はたくさん作るね。何食べたい?」
「俺、肉じゃが!!」
「俺、カレーが食べたい!」
「オッケー♪すぐ、作るから、部屋で待ってて」
よしッ!今日は、我が弟達のために張り切っちゃおっかな!!
しばらくして、お父さんが帰ってきた。
「ただいま~」
「お帰りなさい、お父さん!!」
この様子だと、翔太と爽也は、私が家に帰ってないことは、お父さんには言ってないみたい…。
まぁ、お父さん忙しいから、そこのとこは二人とも分かってるはず。
「ごめんな~。最近家に帰ってこれなくて……」
「大丈夫!お父さんは、仕事しっかりしてれば、家事は私がやるから!!」
お父さん、私達のために一生懸命やってるから、長女の私が家ではしっかりしなきゃ、いけない。
「うわー、美味そうだな」
「えへへッ///」
───お母さん、見てますか?今日も早川家は元気にやってます。