Your Voice -同じ青空の下で-
「お邪魔しま~す」
これ、本当に人が住む家ですか?しつこいようですが、デカ過ぎじゃありませんか?
「楓香ちゃん、どうかした?」
「いえ、何でもありません…」
私は、みんなとはぐれて迷子にならないよう、急いで靴を脱いだ。
5人の後ろについて行き、たどり着いた場所は、ピッカピカのドラムにピッカピカのキーボードなどが置かれ、防音装置が設置された広い部屋。
いつも、この部屋で練習しているのかな?
どの楽器も立派だな…。
などと、余計なことを考えていると、
「みんな一旦こっち来い」
愁がみんなを呼んだ。