Your Voice -同じ青空の下で-
次の日、私は早めに学校に行った。
愁のクラスの前であたしの足は立ち止まった。
教室のドアから、愁が友達らしき人と話しているのが見えた。
私は、ドアの近くで会話してた子達に話しかけた。
「ごめん。愁、呼んでくれる?」
話し掛けられた子は少し驚いたような顔をしてから、はいと言い愁を呼んできた。
「何?どーかしたのか?」
「ちょっと、愁のギター貸してくれない?」
「は?なんで?」
「自主練したいから…」
最後は声が小さくなってしまった。
家ギターあるけど、弦が切れてて、使えないんだよね。
「はい」
愁はすぐにギターを持ってきてくれた。
「ありがとー」