Your Voice -同じ青空の下で-
「おはよ!!」
振り向くと、ここには可愛らしい女の子が立っていた。
「おはよう。えっと…松下さんだっけ?」
「愛華でいいよ〜。楓香ちゃんと話せて嬉しいな♪」
「そお?ありがと〜」
担任の先生が教室に入ってきたから、私たちは自分の席に座った。
まともにクラスメートとしゃべったの超久しぶり…。
たぶん、みんなが私にあまり話しかけてこないのは、話しかけづらいから。
本当は愛華みたいに堂々と話しかけてくれればいいのにって思う。
気付いたら、HRは終わっていた。
「楓香ちゃ〜ん、次、移動教室だから、一緒に行こうよ!」
「うん、いいよ」
さっそく、愛華が誘ってくれた。
みんなにとっては、こんなのが当たり前なのかもしれない…。
でも、私はそれがとっても嬉しかった。