Your Voice -同じ青空の下で-


楓香side

けっきょく、昨日家まで送ってくれた愁。


今日、みんなで練習することになっている。


だから私は、いつもより早く家を出た。


私は背中にギターケースを背負っている。


昨日の夜、きれた弦を直して、今度のライブで歌う歌を歌ってみた。


さっき歌えたのはまぐれじゃないかなって一瞬頭の中でよぎったけど歌うことが出来た。


だから安心して練習に行くことができる。


本番まで、あと一ヶ月もない。


私が足引っぱってるのは分かってる。


だからその遅れを取り戻さなければならない。


教室にはもちろんの通り荷物はあるけど誰一人いなかった。


スクバだけををいて、私は音楽室に向かった。


音楽室にはもうみんな集まっていて準備を終えていた。

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