Your Voice -同じ青空の下で-
そんなこんなであっというまに夜になった。
「メール送らなきゃ」
To:翔太
Sub:無題
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夕食は出前でも頼んで
食べて。
私は、愁達と食べるか
ら。頼み過ぎないよう
にね。
「送信…っと」
「誰に送ってんだ?」
いきなり後ろから声がして振り向くと愁が立っていた。
「弟に。出前でたのんでて送ったの」
「ふーん」
「なんか、用でもあった?」
「夕食だとよ」
「了解。すぐ行く」