きすはぐあまこい
「ち、ちちちちちょっと落ち着きなさい。国原」
「落ち着くのはお前だ。馬鹿瑞奈」
「だだだだって!キスって!嘘でしょ!?」
そんな、沢木くんの唇とわたしの唇が……!
想像するだけでわたしの頭はボンッという音をたてて噴火した。
「大丈夫だ。場所も用意してあるし、人に見られる心配も多分ない」
「そんなことは聞いてない!!」
バカ国原っ!!
あんたには乙女心がわかんないの!?
それでよくお姉ちゃんゲット出来たわね!?
このバカ!アホ!オタンコナス!!!
「…バカでもアホでもオタンコナスでもねぇっつうの!てか、俺のテクニックなめんじゃねぇぞ!?」
どうやら、全部口に出してしまっていたらしい。