きすはぐあまこい

しーん。

3人の間には見事な静寂が流れた。



「……国原、何か誤解してるんじゃない?」

それを破ったのは沢木くん。


「へ?誤解?」

口をあっけらかんと広げる国原。

そうしたいのはこっちの方だって言いたくなる。


でも、何となくわかった。

というか、呆れた。

絵のモデル=ヌードでしか繋がれてないバカな脳みそに。



「国原の変態。お姉ちゃんに言いつけてやる」

「え、ちょ!それはやめろ!!!」


わーわーぎゃーぎゃー子供みたいに争うわたし達だったけど、沢木くんの一言でストップがかかる。




「僕はヌードでも大歓迎だけどね」

………。



「「えぇぇええ!?」」


わたしと国原の声は、学校中にこだました。
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