未来からのおくりもの(仮)



「そっちこそふざけないで!」


「なんだと?」


「あたしは1年の時からG組で…」



そうだ、確かここに…


ブレザーの内ポケットを弄り、手にした生徒手帳を由良の顔の前に差し出した。



「証拠よ!」


「証拠?」



由良があたしから手を離し、乱暴気味に手帳を奪い表紙を確認する。


そこにはあたしの証明写真、その隣に出生年月日と住所が記載されていたはず。

それにこの高校の生徒手帳は学生証も兼ねているし、身分証明書と記載もされている。

今のあたしが身分を証明する上でこれ以上のものはない。 というか、持っていない。




「ね、この学校の生徒だって証明する校印だってちゃんとあるでしょ!」


「お前何が目的?」


「え?」



由良は平然とした態度であたしの手帳を自分のポケットに突っ込んだ。



「ちょっと! ? 手帳返してよ!」


「質問に答えろ」


「なに……それ…」



目的…? って何!!?


あたしの目的はとりあえず…


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