ア オ ハ ル
「おかげさまで、怪我はないです!ありがとうございます!」
あたしはまたは頭を下げた。
「ならよかった。女の子があんな猛スピードで突っ込んでくると思わなかったよ」
彼はゆっくりと起き上がってパンパンとお尻を叩いた。
「す、すみません…」
「本当気にしないで!俺の不注意でもあるし」
彼は優しい口調で散らばった教科書を拾いあげていく。
あたしも拾って彼に渡すと
「ありがとう」
彼の笑顔を間近で見てあたしは
ドキドキが止まらなかった。
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