桜舞い散る夢綴り
この目の前にいる男は、何考えてんだ?
何?俺をそんなに入れたくないの。
「さーせん。もう一度お願いします。」
俺は信じられないのでもう一度聞いた。
「だから、お前の入隊試験は
ここにいる五十人の隊士対お前一人だ。」
土方はそういった。
お前何かには出来ないだろう的な目で見下しながら。
…………めんどくせぇ。果てしなくめんどくせぇ。
つーかまだこいつは人をイラつかせれるな。
沖田さんから木刀をもらい、土方の後ろへ素早く移動し首筋に木刀を当てて、鼻で笑ってやった。
「仮にも新選組の人間だろ?これくらい反応出来なくてどうすんっすか?これが、真剣で俺が敵だったら……………土方さん。
あんた死んでますよ?」
俺はそう言って木刀を下ろした。
土方と沖田はまだ呆けてやがる。
いい加減戻ってこい。
戻って来るまで放置する事にした。
正直もう相手にしてやれん。